歯周病は、歯垢に潜む細菌が原因で進行する病気です。
歯周病はいくら治療をしても歯周組織は完全には元に戻りません。だからといって、治療せず放置していると、歯肉と歯の間にできた歯周ポケットが深くなり、歯肉を腫らし骨を溶かし、やがて歯は抜けてしまいます。
そのため、できるだけ早いうちに処置を施し、進行を遅らせて歯を長持ちさせることが大事なのです。
進行段階 | 症状と治療方法 |
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歯肉炎 |
歯肉と歯の間にできた歯周ポケットにプラークが溜まり、炎症が起きて歯肉が赤く腫れます。これが歯周病のはじまりの歯肉炎です。 【治療方法】 |
軽度歯周炎 |
さらに不潔にしていると、歯を支えている骨が溶け始めます。 【治療方法】 |
中等度歯周炎 |
プラークがさらに増えて歯周病菌がますます繁殖し、歯を支えている骨が半分くらい溶けた状態となります。 【治療方法】 |
重度歯周炎 |
歯を支えている骨が3分の2以上溶けた状態で、歯がグラグラになり、歯と歯ぐきの境目から膿が出て口臭がさらにきつくなったりします。そして最悪の場合は抜けてしまいます。 【治療方法】 |
歯周病の治療終了直後は、歯周病菌が非常に少なくなっています。ですが完全になくなっているわけではありませんので、歯周病菌が増殖して再発をおこしてしまいます。
歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくためには、定期的な治療『メンテナンス』が欠かせません。治療が終了した後は、3~6ヶ月ごとの定期健診の受診をお勧めします。当院ではメンテナンスの時期が近付いた患者様にリコールを実施しています。